カテゴリゲームかと言うと若干外れてるような気もしますが、ゲームを軸にした文化という事で。
ピクセルアートとは
特殊な文化ピクセルアート
源流を辿るとドット絵とも言い換えられますが、わざわざ言い回しが違うのはアートという言葉で形容する程、独自性のある表現や芸術性の高い分野であるという事の表れとも言えます。
インディーゲームでは特に元気な分野ですし、こと最近は家庭用ハードでもアンダーテールなどで一般的な層にもある程度馴染みが出てきている言えるでしょう。
ドットは敬遠される?
どのくらいのパイを占めるのか分かりませんが、掲示板などでゲームの評判を見る際に、ドットというだけで敬遠されるなんて話も目にします。
そこで今回はドットにも色々あるんだよって事を少しでも知ってもらう為に記事を書いてみます。
僕は時折ツイッターで関連タグを眺めるくらい好きなので、独特で美しいピクセルアート分野の素晴らしさの一端が伝われば幸い。
ピクセルアートの沼にハマるゲームを紹介
ゲーマーはどうして粗いマス目に惹かれてしまうのか
その昔、スーパーファミコン辺りの時代でポリゴンという技術が登場するまではむしろゲームと言えばドットというのがこの世の理でした。
時代を経て3Dゲーム全盛の時代にはドット=古臭いという価値観が自ずと定着していく訳ですが、やっぱりドットの表現が好きっていう層も一定数存在するわけで。やっぱりドットにはドットにしかない魅力というものがあると思います。
そんな昔ながらのドット表現も好きですが、昨今、現代の技術を活かしながらドットで表現する分野も発展してきたように思います。
昔のゲームでは考えられないくらいグリグリ動いたり、3D空間に投影されたドットであったり。単なるドットという枠には収まり切らないような美麗で新しい表現が日々登場しており、ユーザー的には喜ばしい事です。
というわけで、そんな今どきのピクセルアートが楽しめるSteamゲームをお勧めしていきたいと思います。
ピクセルの喜びを味わえるおすすめSteamゲーム選
VA-11 Hall-A
こんな辺境の地のブログにわざわざ足を運んでくれるようなアンテナ感度を持ってる読者の方には、おいおい流石に知っとるわ!って怒られそうですが、それでもここ最近のドットゲーの盛り上がりにおいて絶対に外せない一作だったので改めて推しておきます。
ポイントはPC-98風のドット。プレイした方は分かると思いますが、タッチはドットであるものの、キャラデザなんかはゴリゴリに現代のゲームです。単なる懐古主義ではなく、いにしえの表現を手法の一つとして再利用した、”今風のゲーム”として成立している事が素晴らしい。
続編N1RV ANN-Aも楽しみですね~。モチーフとなるPC機種の時代も進み、高解像度に。技術発展による表現力向上の熱量とかエモさすら再利用してるみたい。
The Red Strings Club
サイバーパンクやバー等なにかとVA-11 Hall-Aと共通点が多いですが、こちらは萌えなし。がっつりハードボイルドです。
VA-11 Hall-Aの雰囲気が苦手な人にこそ推したいし、好きな人にもやってほしい。
KatanaZero
スピード感溢れる斬撃のエフェクトも、サイバーパンク感マシマシの風景もさることながら、プレイヤーを煙に巻くグリッチ表現が特に秀逸。ドットである強みが活きてる。
ホットラインマイアミ
作り物みたいな箱庭で、ひたすらマフィアを殲滅する死にゲー。
倒錯的な大量殺人とグロの中に芸術性があることは否定できない。
Rain World
気持ち悪さ強めな生物が跋扈する退廃的な生態系は、残酷で、紛れもなく美しい。
廃墟萌えの人に激推ししたい。主人公のヘンテコ生物はとっても愛らしい。
早期アクセス
幻想郷萃夜祭
こちらは早期アクセスから。
異常な書き込みの背景に、ド派手なエフェクトが乱れ舞う。
キャラクター立ち絵はドットならではの陰影で高クオリティ。
今後絶対に話題になるゲームです。東方知らない人にもやってほしい。
発売予定
The Last Night
未発売のものからヤバいのをひとつ。
これがすべてドットとか本気…?エグすぎて引くレベル。
他のゲームに興味が湧かなくてもこれだけは絶対に見てほしい。
資金繰りが厳しいらしいのがマジで不安。
『The Last Night』3Dに見える背景も実はほとんどドット絵! 話題を呼んだ2.5Dサイバーパンクアドベンチャーは日本語化も確定【E3 2017】 - ファミ通.com
まだまだある美麗ドットゲーム
そしてここから先は完全に自分用。
プレイしきれないのでやりたいピクセルアート作品を書き殴っていきます。
プレイしたことがないけどいつかやりたいピクセルアート作品を書き殴っていきます。
どれも時間が足りないんじゃぁ~。
Momodora 月下のレクイエム
プレイズムの有名な悪魔城フォロワー的作品。
世界観はダークかつハードだけど動きとキャラがかわいい。
Valfaris
ヘヴィメタメトロイドヴァニアという言葉以上に適切な表現がない。
気になったらPV聴いて。
MegaSphere
メトロイドヴァニアらしいメトロイドヴァニア。(日本語がおかしい)
サイバーな背景がとにかく緻密。
Dead Cells
ローグライトメトロイドヴァニア。
血飛沫飛び散るけど不快さはあまりない。動きが軽快でどこかポップ。
Blasphemous
以前も紹介した、残酷メトロイドヴァニア。
ソウルライクと言われる中でも特にグロでダークソウル寄り。
キリスト教圏の世界観もあって精神的にもクる感じ。
本来なら悪趣味に見えるのに振り切れててむしろ美しさを感じる。
こうしてみるとほとんど2Dアクション!
視点的に親和性が高いんでしょうね。
もっとドットアドベンチャー増えてもいいのよ?
ローグライクなんかは探せばもっとあるでしょうが、自分が観測できる範囲ではビジュアルでピンとくるものが見当たりませんです。いいのあったらこっそり教えてください~。
もっと深くピクセルアートの世界へ
ピクセル百景でお気に入りのアートを探そう
もっとアートそのものを楽しみたい場合にゲーム以外に何かないかな~って調べながら記事を描いてたんですが、ありました。
ピクセル百景 現代ピクセルアートの世界
ゲームのグラフィック手法から発展し、今やそれ自体が必ずしもゲームに依存しない表現手段となっているピクセルアート(ドット絵)。本書は「現代ピクセルアートの最前線を国内外のクリエイター約50組の作品、インタビュー、論考で一望する本邦初の作品集」(プレスリリースより)として、B5判256ページにわたって各アーティストの紹介を行っている。
引用元:https://www.famitsu.com/news/201905/28176894.html
しっかりVA-11 Hall-Aも載ってる…!
イラスト以外のクリエイターのインタビュー+論考もある模様。アマプラレビューによると界隈の流れが見えるとの事で。表に出辛い文化なだけに資料として貴重ですよね。
画集としても面白そうですが、こういう企画の何がいいかってクリエイターの名前をたくさん知れること!名前さえわかればこのインターネット社会、好きなドッターのツイッター追えますからね。超重要。
いやマジで僕も欲しいな…。買おうかな。
検索ツールを使おう
クリエイターの名前が分かれば追えるって話をしましたが、たとえ情報が無くてもお目当てのピクセルアートを探す手段はあります。
SNSを使っていきましょう。
かと言ってツイッターはメディア以外のノイズが多すぎて大変です。
そこでおすすめなのがpinterest(ピンタレスト)
一見SNSっぽく見えますが、画像メディアに特化したブックマークツールとのこと。
参考:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-29632/
クリエイターのサイトだったり、ツイッターだったり、様々なサイトに紐づいた画像が表示されています。
画像元に飛べるので「おっこの画像ええやんけぇ」と思ったら、リンクからクリエーターの情報も手に入るわけです。一石二鳥!
とりあえず「ピクセルアート」って検索するだけでもかな幸せになれます。
おすすめはこちらのユーザーさんがまとめてるピクセルアートタグ。
これ、時間泥棒すぎんか…?
ていうかこのサイト普通に便利ですね。
これ一本で記事書けたのでは(え、今更?)その内別記事で書こうかな…
という訳で、以上。
少しでもピクセルファンが増えれば嬉しい。